オンライン学習

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#グラハムベル#創価教育

#テレワーク#新人間革命


新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために政府は3月2日から春休み明けまでの間、全国の小中高に臨時休校を要請しました。

この要請に伴い全国の小中高だけでなく、多くの教育機関でも臨時休校・閉館が相次いでいます。

大事な年度末の時期ということもあり日本国内では大騒ぎになっていて、この要請にあり得ないと反対の声が多くあがっていますが、

香港ではSARSや香港デモ活動の影響で2週間くらいの休校は今まで何回もありました。


こういった事情もあって、香港の学校の多くは早くからオンラインで学習できる準備を整えています。

学校によってシステムは違いますが、普段から宿題や日々の成績などを全てオンラインで管理しています。

オンライン学習のプラットフォームが無い学校でもZoomといったアプリを使うことでオンライン授業をしたりしています。

香港内ではどの学校も試行錯誤して、このような長期間の休校を乗り切っています。

日本も将来的にはオンライン学習の必要がある可能性があるでしょう。

いきなりオンライン学習に切り替えるのは難しいかもしれませんが、プリントだけで配っていた宿題を参考リンクや動画と一緒に学校のウェブサイトでも見られるようにするといった対応であれば、比較的容易にできるのではないでしょうか。


小説「新・人間革命」23巻 未来の章より

46  未来(46)

 二〇〇三年(平成十五年)のことである。

 この年、香港で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が猛威をふるった。

 山本伸一は、新型肺炎流行のニュースを聞くや、直ちに、子ども用のマスクを大量に購入し、香港創価幼稚園に送った。香港の人びとが、事態の深刻さを意識し、皆がマスクを着用するようになる前のことである。

 それから間もなく、香港では、子ども用のマスクが品切れとなった。伸一の配慮に、園児の父母たちは、喜び、感謝してくれた。

 「機会を的確にとらえることと迅速であることとは、大将たる者の最高の特質である」とは、フランスの大思想家モンテーニュが『エセー』に記した、ローマの英雄・カエサル(英語名・シーザー)の言葉である。

 新型肺炎が流行した香港では、三月末から、すべての幼稚園や学校が休園・休校となった。幼稚園の休園は、二カ月近くも続くことになる。

 香港創価幼稚園の教員たちは、語り合った。

 「園児たちのことを、深く思ってくださる山本先生のお心を体して、私たちも、子どもたちのために、何かできることはないか、考えましょう」

 皆が、知恵を絞った。そして、休園中でも、家庭で学習ができるよう、ビデオCDを自分たちでつくり、園児の家庭に送ったのだ。

 内容は、多彩であった。物語の読み聞かせもあれば、図工や歌、体操、さらに、英語や中国語の学習指導もある。普段、幼稚園にいるのと同じように、すべてを学べるようにしようと、懸命に製作に取り組んだのだ。

 また、ビデオCDでは、教員一人ひとりがカメラに向かって手を振り、子どもたちに語りかけるシーンもあった。

 大好評だった。何度も何度も、このビデオCDを見て、学習に励む子どももいた。幼稚園に電話をかけてきて、「先生に早く会いたいよ」と、涙声で訴える子もいた。

 幼稚園のこの対応は、高く評価され、香港の新聞にも大きく取り上げられたのである。


 47  未来(47)

 二〇〇六年(平成十八年)には、香港政府教育局による香港創価幼稚園の視察が行われた。

 四日間、十六回にわたる授業参観のほか、教職員と保護者へのアンケート調査、給食や事務管理のチェックなども行われ、視察の結果が評定リポートとして公表されるのである。

 視察の対象となった三十五園のうち、創価幼稚園は、卓越した実績で高い評価を受けた四つの幼稚園の一つとなった。

 リポートでは、まず、「創立の主体となっている団体(SGI)は、教育に関する経験が豊富であり、国際的な視野をもっている」とし、SGIが、教育の向上と世界平和のために尽力してきた事実を述べている。

 教育内容については「『人間主義の教育』を実践しており、バランスのとれたカリキュラム(教育課程)により、園児の体力、知力、外国語、情緒、美的感覚、集団行動等の能力が、全体的に向上するよう考慮されている」とある。


 そして、こう総括している。

 「香港創価幼稚園は、保護者のみならず、社会的にも高い評価を得ている。その設備と環境は、まさに教育にふさわしいもので、園児たちは、そのなかで楽しく学習している。

 教職員の態度は、積極的、前向きであり、互いの協力も良好である。園児たちは、幼稚園生活を楽しんでおり、良い学習態度、他の園児との良い関係、良い生活習慣を築いている。保護者は、幼稚園を信頼し、家庭と幼稚園の間で緊密的な協力関係が結ばれている」

 また、二〇〇八年(同二十年)にも視察があり、この評定リポートでも、総合的に高く評価され、絶讃されたのである。

 さらに、二〇〇九年(同二十一年)には、香港創価幼稚園の教員三人が、優れた教育実績をあげた教員に与えられる「行政長官卓越教学賞」に輝いた。同幼稚園が「学齢期前教育機関の部」で唯一の受賞となった。

 これらは、香港創価幼稚園が、最優秀幼稚園であることの、政府による証明である。

 創価教育は、世界普遍の人間教育なのだ。

また3月3日は「電話」を発明したグラハム・ベルが生まれた日でもあります







2008.10.25 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)より

幸福と

    平和の讃歌を

      声高く

    私の人生

      何と朗らか

 情報通信の技術は、日々、急速な進歩を遂げている。

 その原点ともいうべき出来事が、一八七六年の「電話」の発明である。

 発明者として知られるグラハム・ベル博士は、もともと、耳の不自由な子どもたちに話すことを教える、慈愛の青年教育者でもあった。


 「音声」「伝えること」──コミュニケーションヘの若き大情熱が、電話を発想する原動力になったといってよい。

 電話の実現に向かって、大きく踏み出すきっかけとなったのも、対話であった。

 若きベル博士は、大物理学者のヘンリー教授を訪れ、電信機で人間の声を送る構想を語った。ベル博士は、電気についての知識に乏しいことを自覚していた。そこで、自らは電話の構想を発表して、実現は他の人に委ねるべきか、それとも、すべて自分でやるべきか、尊敬する教授に相談したのである。

 その時、ヘンリー教授は、身を乗り出して励ました。

 「GET IT!」(ゲット・イット=自分でつかめ)──「電気の知識が必要ならば、それを勉強すればよいではないか」と。

 ベル博士は、のちに感謝を込めて振り返っている。

 「あのときのヘンリー教授のひと言がなかったならぼ、電話の発明はできなかっただろう」(竹内均編『科学の世紀を開いた人々』下、ニュートンプレス)


 真心の励ましこそが、偉大な歴史を生んだのである。

 電話の力は、誠に大きい。仏法では「声仏事を為す」と説かれる。その「声」を瞬時に届けることができるのが電話である。

 戸田先生も、電話をはじめ通信技術の進展は広宣流布の重要な推進力であると、しみじみと喜ばれていた。 2