英語de御書 第4回 前置詞

英語de御書 第4回 前置詞



【英語de御書】 第4回 前置詞

今回は2019年5月の大百蓮華の拝読御書『種種御振舞御書』を通じて、

英語の前置詞について学んでいきます。

よく英語の勉強で行き詰まってしまう「前置詞」とは、どういうものなのでしょうか。前置詞そのものや、前置詞にかかわる文法についてここで整理しましょう。

The destiny of Japan depends solely upon Nichiren.

A house without pillars collapses, and a person without a soul is dead.

Nichiren is the soul of the people of this country.

” The Actions of the Votary of the Lotus Sutra “

日蓮 に よりて 日本国 の 有無 は あるべし

譬えば 宅 に 柱 なければ・たもたず 人 に 魂 なければ 死人 なり

日蓮 は 日本 の 人 の 魂 なり

『種種 御振舞 御書』

  • The destiny of Japan depends solely upon Nichiren.

日蓮によって日本国の存亡は決まるのである。

  • A house without pillars collapses, and a person without a soul is dead

たとえば、家に柱がなければ家は保たれず、人に魂がなければ死人であるのと同じである。

③Nichiren is the soul of the people of this country.

日蓮は日本の人の魂である。



「前置詞+名詞」が基本の形であり、例えば、in the morning「朝に、朝方」 at 7:00 a.m.「午前7時に」 on the bus「バスで」などと使われ、前置詞の後ろには名詞が続きます。

前置詞の中でも特に使われるのがat、on、in、to、for、from、of、with、by、overの10語であり、これらを知ることが学習において何よりも重要です。

これら以外にもまだたくさんありますが、代表的なものを少し詳しく説明していきます。

【in】

inは主に「広い範囲」をイメージさせる前置詞です。このイメージから in が表す内容には、

〈時間〉〈場所〉〈状態〉〈着用〉

などがあります。

〈時間〉

In 2020, the Olympic games will be held in Tokyo.

「2020年、東京でオリンピックが開かれる予定だ。」

☆時間を表す前置詞は他に on, at があります。

〈場所〉「〜の中に、〜の中で」

I’m running in the park.

「私は公園の中を走っている。」


【on】

on は、主に〈時間〉〈接触〉〈状態〉を表します。基本的には「くっついている」イメージを意識しましょう。

〈時間〉(特定の日・特定の日の朝・昼・夜)

I gave her a present on her birthday

「私は彼女の誕生日にプレゼントをあげた。」

〈接触〉

My sister is skating on the rink.

「私の妹はリンクの上でスケートをしている。」

a picture on the wall

「壁に掛かっている写真」

【at】

at は、「一点」を表します。時間・場所・概念に関わらず、広い範囲の中の「一点」をピンポイント指摘するイメージです。in との区別には注意しましょう。

〈時間の一点〉「時刻」「正午」「夜」

I got up at 7:30.

「私は7時30分に起きた。」

☆in , on , at の順で時間の範囲が狭くなっている。

〈場所の一点〉

Look at the door.

「あのドアを見て。」

I was interviewed suddenly at the corner of the street.

「私は街角で突然インタビューされた。」

●at<on<in

atからinにいくにしたがって、指す範囲が広くなっていくイメージです。atは点、onは接触(面への接触)、inは包含ととらえるとよいでしょう。


【for】

for は動作の「目的や理由」を表す前置詞です。「〜にとって」「〜のために」という訳をあてはめるとうまくいくことが多いです。

〈目的〉「〜のために」

I’ll do anything for the sake of money.

「私は金のためならなんでもするつもりだ。」

〈原因・理由〉「〜のせいで」

For this reason, we had to postpone the meeting.

「この理由で、私たちは会議を延期せざるを得なかった。」

【to】

to は、主に方向を表す前置詞です。「〜に、〜へ」といった訳を当てはめるとうまくいきます。

〈方向〉

turn to the right

「右側へ曲がる」

I went to school.

「私は学校に行った。」


【of】

「of 」は基本的に「所有」を表す前置詞です

意味: 「〜の」

例文:I lost a button of my coat.

(私はコートのボタンをなくした。)

※日本語の「AのB」は、英語では「B of A」の語順になります。

【by】

「by」(バイ)は、大きく分けて3つの使い方があります。

① 〜によって

手段や受け身の「〜によって」という意味で使います。

例文1:The cake was made by him.

和訳1:そのケーキは彼によって作られました。

例文2:We went there by train.

和訳2:私たちはそこに電車で行きました。

② 〜のそばに

場所などの「〜のそばに」という意味で使います。

例文:We built our office by the river.

和訳:私たちは事務所を川のそばに建てました。

③ 〜までに

時期などの「〜までに」という意味で使います。

例文:We want your report by 5.

和訳:私たちはあなたの報告書が5時までにほしい。



では今回の御文を日本語に訳していきましょう

① The destiny of Japan depends solely upon Nichiren.

③ Nichiren is the soul of the people of this country.


①と③の御文の中には前置詞【of】が使われています

まず①の御文の中の「The destiny of Japan」は

英語の「Aof B」は日本語の「BのA」は、の語順になりますので、

「日本国の運命」という意味です

よって①の御文は以下のように訳せます

①  The destiny of Japan depends solely upon Nichiren.

  • 『日蓮によって日本国の運命は決まるのである。』


次に③の御文の中の「the soul of the people of this country.」は

「この国人々魂」という意味です


よって③の御文は以下のように訳せます。

③Nichiren is the soul of the people of this country.

③『日蓮はこの国の人々の魂である。』


次に②の御文を訳していきましょう。②の御文には前置詞『without』が使われています。

『without』は『~なしで』という意味です

② A house without pillars collapses, and a person without a soul is dead

『A house without pillars 』は英語の「A without B」は日本語の「BなしのA」は、の語順になりますので、『柱なしの家』という意味です

同様に『a person without a soul』は『魂なしの人』という意味です

よって②の御文は以下のように訳せます。

② A house without pillars collapses, and a person without a soul is dead

「たとえば、家に柱がなければ家(柱なしの家)は保たれず、人に魂がなければ(魂なしの人)死人であるのと同じである。」

このように名詞の前に置き、名詞に対して意味を補うのが前置詞の一般的な使い方です。

【よく使う前置詞一覧表】

前置詞    意味

in             ~の中、~以内

to             ~へ、~に

at             ~に、~で

with         ~と一緒に

on            ~の上に

for            ~のために、~の間

about      ~について、およそ~

by            ~によって、~までに

until        ~まで

after        ~の後

before     ~の前

across     ~を横切って

along       ~に沿って

through  ~を通して

between  ~のあいだ

among    ~の中、~の間

during     ~の間

around    ~のまわり

from        ~から

over         ~の上、~に渡って

under      ~の下

without   ~なしで

inside      ~の内側に、~以内に

outside   ~の外側に

near         ~の近くに \’93\’af\’97\’6